父の性生活


                                         辰之丞 さん


(1)



 今振り返ってみても、親の、特に父のセックスとは実に興奮するものだったと思う。

 きっかけは夜更けにたまたま、親の部屋に入ってしまったことである。明日の授業

の調べ物をしていて、ふと事典を借りようと、「お父さん、ちょっと」といきなり扉を開け

てしまった。両親の部屋は六畳の和室で、入口の正面奥に窓を背にソファーベッドが

置いてある。いつもはそれを椅子として使っているのだが、その時は倒され、寝巻を

はだけた母が横になっていた。その母は、太ももまでがベッドにあり、膝から先は畳

に向かって垂れていた。そしてちょうど母の下半身が三角形をつくるその中に父がい

た。

 なんと父は、胡坐をかいて無心に母のマンコを舐めていたのである。私は入ったも

のの固まってしまい、父のにやけた横顔とピチャピチャ動く舌使いを凝視してしまった。

そんな私に気づいた父は思わず、「なんだお前、どうしてここにいるんだ」と立ちあが

ったが、その途端、ただ肩にかけていただけの寝巻がずり落ち、一糸まとわぬ素っ裸

になってしまった。それだけではない。慌てて両手で隠しはしたが、かたく勃起した父

の性器も見えてしまったのである。母は上気した声ながらも平静を装い「そこにあるで

しょ」と言ったが、開かれてむき出しにされた下腹部を隠すことはなかった。この光景

はずっと脳裏に刻まれ、幾たびとなく私の自慰のネタになったのだが、反芻するたび

に、あの時母は父により一度気をやってしまったのか、もしくはその寸前にあったの

だと思う。だからこそ身づくろいすることも大義だったのであろう。さて、私は何もそれ

以上見ず本を手に部屋を後にしたが、動悸は激しく脚もがくがくしたことを覚えている。

 考えてみれば当時父は40代半ば、子どもたちも手がかからなくなりゆとりができた

妻と、ゆっくりと一線をまじえたい心ゆくまでセックスを楽しみたい、まさに男盛り、やり

盛りであったのであろう。その頃の父の年齢をはるかに超えた自分を考えてもそう思

う。妻を歓喜の涙で悦ばせ、自分も背骨が痺れるような快感を味わいたい、心身とも

にリラックスし明日に備えようという心づもり、そんななかでの椿事であった。

 さぞかし驚いたであろう父だが、おそらくどう対処したらよいかわからなかったにち

がいない。翌朝、「お父さんも男だからしたくなる時がある。お母さんだってそうだ。お

前も大人になってきたからわかると思う。だからせめて部屋に入る時は声をかけてか

らにしてくれ」とだけ言い、あとは普通に接してくれた。叱責されると思い寝られなかっ

た私はほっとした。

 さて当時私は中二であり、夢精、自慰や友人との性談義を経験しており、セックスに

興味津津であった。そしてセックスする一番身近な男女となれば、それは自分の両親

である。うかつにもそれまで、そのような対象として父たちを考えていなかったのだが、

これを機会にぜひ大人のセックスを見たいと切望するようになった。そしてまた、かつ

て風呂に入った時に目にしたものとは全く異なった野太く赤黒い父のチンポ、それは

たいへんな驚異であり、父がどのようにそれを使うのかも知りたいとも思った。

 父のセックスを覗くこと、それはこうして始まったのである。


                                            続 く 


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