山野いでゆさんの体験談 №2                    .




私の男遍歴



(2) 北の街の男達 (上)




青春の一時を過ごした北の街、満員のバスに乗ったらお尻の割れ目にぐい

ぐいと押し付けられた熱くて堅い物、私はそれが欲しくて、誰かも分から

ない男に自分から身体を差し出していました。バスを降りると、もう、言

葉も交わす事もなく立ち去る男を恨めし気に見送りながら、これが男同士

の淡い逢瀬の定めと知ったものです。男との出会いは映画館、サウナ、公

園のトイレと段々、探検場所が広がりました。その幾つかを今でも懐かし

く思い出す。

映画館で会った男と曖昧宿に行って、誰が宿代を払うかで、宿の従業員の

前で争った事がある。外にようと誘ったのは私だから自分が払えないと言

って、男は出て行った。抱かれる前だったので、無収入の私が半額を払っ

てその宿を出た。私はまだ
20才前で、私はてっきり中年が払うものだと思

っていた。

寡黙な名優とそっくりの男とサウナ室で出会った。男は、それは言い表せ

ぬ程ハンサムで、渋い中年、身体は引き締まり、うっすらと日焼けしてい

た。股間にはずんぐりとした逸物が鎮まっていた。私は咽喉がカラカラに

なりつつ、『大きいですね』と言うと、男はそれを手にし、『咥えろ』と

言う。私にはそれは神の一言とは言わぬが、それに近い強制力を感じ、男

の前に膝まずき、厳かにそれを頂いた。男の性器はぐんぐん大きくなり、

私の咽喉奥まで届き、私は窒息しそうになりながら男に仕えた。

男が腹這いになれと命令したので、タオルを敷き、そこにうつぶせになっ

た。男が脚を開き、圧し掛かって来たが、私のアナルは未だ男を知らない

のも同然で、固過ぎて全く受け付けない。何とか貫こうとした男も諦め、

結局、男は私に彼の性器を扱かせ、射精するとさっさとサウナ室を出て行

った。

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その頃、ある俳優は北国で良く映画を撮っていたので、ひょっとしたら、

謎多い名優のあれが裏の生活かと、ふとあらぬ妄想を抱いた。だが、天下

の名優がドヤに泊まり、安いサウナで男の手で射精もないだろうと私の妄

想を打ち消したが、逆にそのギャップが謎の人物らしくも思えた。

 

 そのサウナで会った可笑しな人物、カップルも私の記憶に残る人物だ。

その人らとは話をしただけだ。
30代半ばの男で、私が彼と同じ仕事の素質

を見出し、盛んに家に遊びに来いと言う。
60代の男と一緒で、彼等は同棲

していると言う。二人は大阪からその街に流れて来たそうで、売春みたい

な事で生活しているとか言っていた。彼は自分の胸を見せて、どう、こん

なおっぱい、欲しくない?と聞いて、どっちかと言うと貧弱な乳房を手で

ちょっと持ち上げた。彼の胸は早熟な少女の胸ほどに膨らんでいて、手術

で大きくしていると男が微笑みながら言う。私は怖くて、彼等の誘いを断

って急いで帰宅した。

その夜、私は中年男に抱かれて居た。性器を擦られ、早く楽にして欲しい

と彼に叫んでいた。彼の身体から少し身体を離し、彼の勃起したモノを口

にしようと思ったら、女性並みの大きな乳房が眼に入り、ビックリしたと

同時に、私は大量の精液を放出し、下着をべとべとにしてしまった。生ま

れて初めての夢精体験がこれとは何とも情けない。

 工事現場で働く事になり、原野の中に建つ飯場で生活をした事がある。

男が
10人位で、親方らしき60代熟年が飯場を束ねていた。仕事は肉体労働

で、かなり厳しかった。夕方、飯場に帰り、風呂を浴びてから夕食。
TV

も無かったので、酒を少し飲み、雑誌を見るだけの毎日だった。男同士で

寂しさの余りにどうのこうのと妄想していたがそんな気配は全く無かった。

或る日
40代半ばの男の隣りに寝た時、つい、深夜、その男の股間に手を伸

ばしてしまった。男に気付かれ、手を払いのけられ、その夜はそれで終わ

ったのだが、翌朝、彼が食事中に、昨夜こいつに金玉を触られたから気を

つけろなんて、皆の前で私を指さしながら、彼が私の不埒な行為を暴露し

た。

 これは逆に、ある若い職人の興味を惹いてしまった。それからと言うも

の、その男は私に腹に晒しを巻くのを手伝わせ、一緒に入浴すると背中を

流させられ、夜はその男が寄って来て隣りに寝る。公然と私を抱くが、私

は他人が未だ起きて居る手前、身体を開かなかった。だが、男のこうした

行為を親方が許さず、男は飯場から追い出されてしまった。彼が飯場を去

る前、自分の家に来て、一緒に暮らそうと言われたが、私は自分の生きる

世界ではないと分かっていたので、彼に教わった住所を頼りに訪問する事

など無かった。今でも、あの時、彼と生きる決心をしたならどんな人生だ

ったのか、興味があるし、若干の後悔もある。飯場生活は身体に厳しく、

その男とのじゃれ合いみたいな楽しみも無くなり、彼が去った一週間後、

私もここを去った。

 数日間のバス旅行、運転手は太目の中年で私は一目惚れした。その運転

手がバス旅行も最後の夜となった日、運転手が今晩は飲んで、一緒に寝よ

うと言うではないか。私は宿の食事を終え、温泉に入った。男に抱かれる

期待で、
20代前半の性器は洗い場でちょっと身体を流しているだけ直ぐカ

チカチになった。浴衣を着て、運転手の隣りに座り、ビ-ルを飲み始めた。

若い女性バスガイドも加わり、宴会は大いに盛り上がり、ビ-ルの空き瓶

がどんどん増えて行った。お開きになったのは深夜。さて、これから運転

手に抱かれると、布団に入り、灯りを消したが、運転手が布団に忍び込む

のを待っていたが、運転手が動く気配は全く無い。聞こえて来るのは高鼾

ばかり。それは、恰も、熊か猪と一緒に寝て居る様で、私は自分の勝手な

妄想と一人相撲に苦笑いし、自分の部屋にホウホウの態で退散した。あの

時、運転手の股間に無理にでも縋りつき、口にすれば、案外、寝乍らでも

勃起させて呉れたかもしれない。苦い、後悔の思い出。でも、相手がもし

怒ったら会社に連絡され、仕事を失くしていたかもしれない。

 ある50代半ばの男と会ったのは発展映画館である。映画館から喫茶店に

行き、その男に来週夜7時某映画館前に来い、その時は下着を穿かずに来

るように言われた。彼は北国の政財界の名士風だった。約束の日、言われ

た通り、ブリ-フを穿かずに行ったが男は
20分以上待っても現れなかった。

騙された、揶揄われたと思いながら帰る時、私は待ち合わせ場所を数十米

程離れた場所と知った。自分の早とちりを棚に上げ、不運、つくづく、そ

れが如何にも自分らしい人生と思えた。  (続く)











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