運命的出会いからの進展


                                         立花吾朗 さん 



  大西隆男62歳と三浦久男66歳。二人が各々求めていた相手に遭遇し、理想像に可成りの一致

  を見て急速に距離が短縮し親近感が増幅し、やがてドッキングに至るまでの物語である。



  《大西隆男62歳、単身赴任中。都内に本社機能を持つ物販業で財務会計を統括する立場に

  いる。
60歳を期に退職を考えていたのだが、後進の指導をと慰留されての現在である》

  《三浦久男66歳、東京近県に本社を構える中堅製造業の総務部総括の任に当たっている。

  妻が病弱であり家に入りたいのだが、ワンマン社長の一声で暫し継続勤務となっている》






隆男の勤務は、出勤は通常通り実務はほとんどせず、金融関係など取引先

との懇親、各種会合などに出向くことが多く、几帳面な彼には当初の外出

は億劫でもあった。

しかし、慣れとみると内勤の窮屈さよりも外歩きの方が何かと自由でも有

り、結構楽しんで現在の役目をこなしている。

ある日、「節税対策に関するセミナー」が開催されるというので、直帰す

る旨を伝えて午後から都内中央の会場へ出掛けた。

春の午後、晴天で外気はどことなくうきうきするような日差し、何かを期

待したくなるような、そんな出会いを思い描きながら、陽気を満喫してい

た。セミナーの内容は至って薄いもので、自分のような境遇で屋根の下で

退社時間まで退屈している者を気晴らしに外へ誘導する粋な配慮なのかと

も思っていた。

休憩時間に皆一斉にトイレに立ったので、暫し間を置き空くのを待って席

を立った。もう殆どの人が用を済ませていたが、未だ二、三人便器
に向か

って如意棒を晒していた。

その中の一人、年の頃は60歳半ばか、こんな人を落として見たいと即座に

思わせるほどの品の良い、自分のタイプの人が目に飛び込んできた。徐に

その人の横に立って彼が手を添えている物をチラッと一瞥して、チャック

を下げ少し膨らんでいる我が息子を晒した。

隆男の相手に対する高望み基準

▲知性と落ち着きを備え何処かに品を漂わせていて、控え目な物静かな感

じの高齢者(勿論男との性に興味大であること)

そんなお相手にはそうそう簡単には出会えるものではなく、何時もは自分

なりの基準を持ちつつ、
TVを見ていても電車の中でもそれとなく対象候補

を常に観察してしまうのだが、中々遭遇しない毎日だったのに、この日の

この人には何かピーンと閃くものを感じたのは事実であった。


「セミナーの受講ですか? あまり新味のない内容ですね」

“はい、私もそんな気がしています。わざわざ出掛けてきたのですが…”

「でも、退屈だが真面目に聴講していきましょう。席はお隣へ一緒させて

頂いていいですか?」                       

“はい、よろしかったらどうぞ。お近づきになれそうで嬉しいです”

並んで用を足した二人は、終わりの一滴までしっかり絞り出しそしてそれ

を振ってズボンに収めた。

久男も何かの縁を感じたのか、セミナー修了後の隆男の誘いに素直に応じ

た。お互いに会社での現状に可成りの共通点があり、人間性もその第一印

象で合格だった様で、心を開くことに特別躊躇はなかったのだろう。

居酒屋での一杯で、どんどん打ち解けていく二人だったが、酒の酔いも手

伝って隆男から思い切って切り出して見た。

「先ほどのトイレのご様子から邪推だったら失礼だが、男性の下半身に興

味はお有りですか?」

“はい、実はワンマン社長との泊まりの出張の折、酔いの回った社長から

強引に命令され、とても拒否出来ず社長の年季の入ったチンポを含まされ

ました。射精まで放免してくれませんでした。私は何もされなかったので

すが、潜在的に眠っていたのでしょうか、身体の中でふつふつと興味が湧

いてくる感じがあったのも事実なのです”

「そうですか、今日の出会いは何か運命的なものを感じますね。やはり相

思相愛というのが、何より大事ですからね。二人の裸のお付き合いが実現

するよう前向きに考えましょう」

その日は、顔合わせと意思の確認という極めて重要な第一歩を踏み出した

訳で、互いの連絡先を交換して勇んで帰途についた。

 

後日、予定通りに二人の記念すべき逢瀬が実現した。

隆男の細やかなリードを全身に受けて、久男はただ信頼し切っていた隆男

に全てを委ねて、案じていたドッキングも見事成功したのだった。


田中茂の回顧録

社長との一件があってから、急激に男色への思いが日に日に強くなって何

時か機会があれば自分もと、常に考えてはいたのですが、とてもその勇気

が出なかった。せいぜい駅のトイレでそれとなく他の人のチンポを垣間見

てそれでもう胸が高鳴ってくる始末。自宅ではネットで諸々の情報を得な

がら、特に絡みの動画には吸い込まれるように見惚れ、性技もこんな風に

するのだと、虜になっていったものです。ですから、生身のお相手との実

践なんて夢の又夢で、セミナー時のトイレでの大さんとの出会いには、神

様のお導きではないかとすら、思ったものです。

そして本番、大さんの実物のチンポを見たときは、その大きさ立派さに、

正直ウケる自信など全くありませんでした。まず無理だと感じてしまいま

した。あんなにしっかりと閉まっている狭いところに、押し込まれたら完

全に壊れてしまうし、治療で病院へなど恥ずかしくてとても行けないと即

座に思いました。

ところが按ずるより生むが易しといいますね、多少S気味ではありました

が、それがその場を盛り上げ、慣れた大さんの思いやりでたっぷりと時間

を掛け、殆ど問題なく貫通に成功したのでした。お初は激痛が伴うという

のが常識的のようですが、矢張り相方さんの優しい心掛けがあったからだ

と、とても素晴らしい人に巡り会ったと喜んでいます。

俗に言う初釜を大好きな大さんに捧げたことを自分の誇りとしています。

彼は私を久(キュウ)チャンと呼んで互いに親しみも増し、継続したお付き

合いになるでしょうし、したいものです。        (完)








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