夕日丘


                                         夕凪さん 



その32 その後のその後



ふと下半身に異常な感じを受けて、豊は眼を覚ました。

誰かが自分のチンポを舐めているのである。

薄暗い中で、誰かの頭がしきりに上下して、チンポを尺八しているのである。

豊はその動きが生み出した素敵な感覚に眼を覚ましたようだ。

薄暗い部屋でも窓から入ってくる外の明かりが部屋をかろうじて照らしている

中で、豊は誰かが自分の下半身を愛撫しているのを認めた。

だんだんと意識が戻り、夢の世界から現実に戻るにつれて、豊は自分が紺野さ

んたちと温泉に来たことを思い出した。ということは・・・。

豊は上半身を起こした。

男は豊の顔に自分の顔を近づけて言った。

「眼を覚まさせてしまいましたね」という声は紺野さんであった。

「あの・・・」と豊は驚いて言った。

「嫌ですか?」と小さい声で訊く紺野さんに豊は首を横に振って答えていた。

そんな豊に対して、安心したのか紺野さんは積極的に行動に出た。

豊の口を奪いながら、豊の浴衣を脱がし、ブリーフを足から完全にはいだ。そ

して、反応をしているチンポを片手で扱き出した。

豊は布団に横たわり、紺野さんが豊に覆いかぶさるようにしてキスをするよう

にした。

豊はだんだんと興奮し始め、紺野さんの背中に腕を回して、紺野さんが豊の上

にのるようにした。

何と紺野さんは全裸であった。

豊は紺野さんのお尻に両手をかけて、お尻をやさしく愛撫し始めた。

そんな豊の行動に紺野さんは感じるのか、お尻を動かし始めた。

豊は思い切って、しりの割れ目に手を入れ、別の手の指で菊座を少し押してみ

た。

「う、うっ」という意外な紺野さんの反応に豊は興奮してしまった。

少し指を湿らせて、菊座をおしてみると、簡単に指が入ってしまった。

その指を出し入れすると、紺野さんの反応は益々エスカレートして歓喜の声が

大きく口から漏れ出した。

豊は驚きながらも、益々興奮してその作業を続けることにした。

豊のお腹に当たっている紺野さんのチンポは大きく、固くなり、しきりに先走

りの液が豊のお腹をぬめらせていた。

しばらくすると、紺野さんは体位をかえ、豊が紺野さんのお尻をよりたやすく

愛撫できるように、豊にお尻をむけ、紺野さんは豊のチンポを口に含んで、愛

撫しだした。

豊は目の前にある、大きなお尻の穴に指を今度は二本にして、もう一方の手で、

紺野さんの勃起したチンポをしごきだした。

口に豊のチンポを含んでいても、時々紺野さんがもらすうめき声はとても淫靡

に聞こえた。

豊はだんだんと己が上り詰めるのを感じ、それを口にだした。

すると突然、豊のチンポを愛撫していた紺野さんはチンポから口を離し、体の

向きを変えて、再び、豊の口を吸った。

そして、その後、豊のチンポを握り、その上に己の体をゆっくりと落として行

って、ケツ穴に豊の勃起したチンポを納めてしまった。

少し、痛みを感じたようだがそれを口にださず、顔を少ししかめた紺野さんは

しばらく豊のチンポがケツ穴になじむまで待っていた。

そして、なじんだとわかった瞬間、己の体を上下させて、うめき声も一層激し

く、己の行動に没頭した。

豊は初めて味わう歓喜の世界に、驚きと戸惑いを感じながらも、その世界にの

めりこんでいった。

豊も何を言っているのかわからないが、目の前の紺野さんのチンポを両手でし

ごきだした。

そして、それは突然きた。

目の前が真っ白になったように思った瞬間、豊は自制できずに紺野さんの腸に

射精していた。

そして、紺野さんも大きなうめき声と共に、豊の胸に白い液を発射していた。

全身の力が抜けたように、紺野さんは豊の胸に倒れこんだ。

そんな紺野さんがいとおしく思えて、豊は両手で抱え込むように抱いた。しば

らくして、「白石さん、とても、素晴らしかった。やっぱり僕の思っていたと

おりでした。有難う」と紺野さんが豊にやさしく言った。

そして、ゆっくりと立ち上がり、自分の布団の上にある浴衣を取り上げ、身に

つけると部屋の隅にあるトイレへ行った。

豊もけだるい体をおこして、近くにあったティシューを取って名残惜しそうに

胸に広がっている紺野さんの男の精を丁寧にふいて、豊も浴衣を羽織り、ブリ

ーフを隠すように上布団をかけて、部屋を出て、大浴場へ行くことにした。

大浴場は薄暗く、シンと静まり返っていて、とても幻想的であった。

体をシャワーで軽く流し、ボデーシャンプーをじかに体につけて、あわ立てて、

シャワーで洗い流した。

それから、ゆっくりと湯船に浸かった。

 

「今は何時ごろかな、時計を見るのを忘れたな・・・」と独り言を言いながら、

自分の身に起こった、紺野さんとのつかの間の愛の交歓を思い出していた。

僕の初体験はあれでも素晴らしいものだったのだろうか?もっと劇的なものと

想像していた豊にはちょっと物足りないものがあるように思えた。

だけど、男とこのようにしてセックスをすることがどういうことであるか、深

く考えていなかったし、今も、深く考えていない。

女と違うのは、色々と奉仕する必要がなく、お互いが快楽を一心に求めていた

ように思える。

相互オナニーの延長かな?なんて安易に考えてしまう豊であった。

その時、浴室の扉が開いて、「ここに居たんですか?」と紺野さんが入ってき

た。

「ええ、今何時ごろでしょう?」と豊が尋ねた。

「そうですね、3時ごろじゃないですか?時計を見たら250分ごろでしたから、

あれからちょっと経っていますのでね」といって、豊のそばに入ってきた。

紺野さんは豊の隣に身を沈め、「先生は男とは初めてだったんですか?」と突

然たずねた。

「え?ええ・・・」と豊はどぎまぎして答えた。

「そうですか・・・」

「わかりますか?」と小さい声で聞くと。

「まあね・・・」と紺野さんは笑いながら答えた。

しばらく沈黙が続き、豊が立ち上がって湯から出ようとすると、「怒ったんで

すか?」と紺野さんも立ち上がって言った。

「どうしてですか?」

「だって、急に立ち上がって、出ようとするんですから・・・」

「だって、湯が熱くて、のぼせそうですから」

「ああ、そうですね」と豊の言った事を理解した。

豊は無言で脱衣場へ行った。

後から、紺野さんも付いてきて、

「よかったですか?」と心配そうにたずねた。

「さあ、よかったかどうかわかりませんが、興奮したことは確かだし、思わず

大きな声をだしたように記憶しています」と豊は自分の言動を思い出して言っ

た。

「そうですか、よかった」と紺野さんが嬉しそうに言った。

「どうしてですか?」

「だって、まさか、これでお別れなんて言わないでしょう?とても素敵な人に

めぐり合えたと喜んでいるんですからね・・・」と紺野さんが豊を見つめて言

った。

「そうですか?でも、僕なんか面白くもないと思いますけどね・・・」

「そうでもないですよ・・・」と紺野さんは豊の言葉を否定した。

「ハンサムじゃないし、肉体的にも・・・」と豊が本心を言うと、

「あのね、貴方はいわゆる男前というのじゃないけどね、魅力的な男性ですよ。

それに、とても僕の心を騒がせるんです。肉体だって、とても抱きつきたくな

る体格だし・・・。桃谷なんかよりずっといいですよ」と興奮して言った。

「え?うちの社長がどうかしたんですか?」

「あ、いや、あの、部屋へ行きましょう」と言って浴衣を掴んで後ろも見ずに

歩きながら着始めた。
 



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